つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

インスタントラーメンにはほんとお世話になりました

まんぷく』モデルの安藤百福氏は台湾出身
太平洋戦争敗北前は朝鮮も台湾も日本の植民地でしたからこういうこともありですね。ドラマはこういう事実はさりげなくスル―しますが・・・。日本に従属する国の出身ですからね差別を受けていたはずですが、ストーリーの本筋は「インスタントラーメン」の発明にいかにたどりついたかというところですからね。福子さんと二人三脚で成功させるという夫婦の物語?
小学校の高学年頃でした。「チキンラーメン」が発売されたのは。正直それほどおいしいとは思いませんでしたが、お湯を入れて待てばそれなりの物ができるなんて画期的。
昼食とか、独り暮らしとか、夜勤や宿直の夜食に重宝したと思いますよ。
私も学生時代インスタントラーメンにはほんとお世話になりました。そのころは小鍋で煮るというのが主流でした。何かトッピングしてね。これはおいしかったです。ただこればっかり食べていると体に悪いということは言われていたし感じてもいました。
貧しき者、あるいは忙しい者の味方の食べ物でした。
なにかもよくできた長女は結核で亡くなってしまった。結核が治る病気になったのはストレプトマイシンという特効薬ができてからですね。敗戦後のことです。結核菌もそこらにうようよいた。若い人でも、いやむしろ若い人がかかる病気でした。いくつもの悲劇を生み才能ある人が20代で亡くなっていきました。荒城の月作曲者の滝廉太郎、「たけくらべ」の作家樋口一葉、短歌の石川啄木などなど。



昭和10年前後、日本の景気は上向いていった

朝ドラ『まんぷく』始まる。
大阪制作作品はドラマの時代設定を少し前にする作品で視聴率がいい。そんなことを言うと大阪人は反発するでしょうが現代の大阪はよろしくないことが多い。独自性を捨てたというか東京の後追いをして失敗という気がするのです。
その点、戦前とかはまさに「大阪らしさ」満載
このドラマも戦前、昭和7,8年ぐらいから始まる。この頃から実は景気が上向いて来る。なぜかというと大陸(中国)に日本が本格的に進出し始めるのですね。進出と言うと聞こえはいいですが、武力を背景に中国に侵略して
工場を建てたり、商売したり、そして満洲国の建国です。敗戦後は満洲引き揚げの悲劇として語られることが多い「満洲国」=日本による傀儡植民地国により景気がよくなり、この頃は欧米も同じ考えですから「そんなよその国に武力で脅して勝手に経済活動するなんてだめだ」と考える人は少数派ですね。
松たか子さんが主演した映画『ちいさいおうち』に描かれた世界も『まんぷく』とよく似ています。
ただこちらはむしろ戦後の敗戦から立ち上がった世界が描かれるのでしょうから毎朝見るにはちょうどいい。
この間亡くなった樹木希林さんも今回のヒロイン安藤サクラさんも特別な美人ではありません。私が子供の頃は主役をやるのは美人女優と決まっていましたから、樹木希林さんなんかヒロインでなくてもブスに見えましたがよくみると「ふつう」です。
美人女優は年取ってからが大変。美しさを保たないといけませんから。その点希林さんは年取ってからのほうが「なんかきれいになったんじゃない」と思われて、世の中結構公平です。あきらめずに生きましょう。

大人げない相撲協会

貴乃花親方相撲協会を去る?
ワイドショーはこの話題ばかり。
私はついこの間大相撲見物を初体験したばかり。若貴ブームの頃はそれほど熱心にみていたわけじゃない。
皆さんが言うには「最も強く美しい横綱」は貴乃花だったという。
お父さんの大関貴ノ花をとにかく尊敬していたらしい。でもお母さんの憲子さんのDNAも大きかったと思いますよ。体格といい体質といい兄の若乃花と共に。
二人が結婚して家庭を持った後は自分のための人生を選んでしまったけど。
相撲部屋のおかみさんはたいへんだったのでしょう。でもこの頃の憲子さんは一番きれいだった。女の人って何かに耐えて我慢しているところがある方がきれいなのね。
一門に必ず所属しなければだめなんて、外の人間から見たら「何それ?」という感じでただのいじめに見えますが。

貴族の没落を予感しながら書き終えた「源氏物語」

  1. 樹木希林さん死去。
  2. 覚悟を決めた最後の在り方がマスコミを通じて賞賛されたが、でも疑問に思う所も少しあります。
  3. DVである夫内田裕也さんと離婚しなかったところ。DVにありがちな「共依存」の関係だったのではと、それを克服して欲しかった。それは裕也さんのためでもあったはずだ。
  4. もうひとつ「網膜剥離」の手術はせず失明を選んだこと。仕事上不便だったろうに。彼女がその時の心境を語っていたけどいまいち納得のいくものではなかった。乳がんの方は右乳房の全摘手術を受けいさぎよかったのに。
  5. マネージャーを付けず、一人で全部やった。これは普通の人なら当たり前のことだけど。希林さんはふつうの感じの女優だったからそれでいいのだと思う。しかしを特別なスターである吉永小百合さんもそうらしい。ボケ防止にはなると思いますよ。小百合さんもスポットライトを浴びていないときは眼鏡をかけて電車に乗っても気が付かれないと言っていたけど・・・。

 

平安貴族の終わりを予感させる源氏物語「宇治十帖」

源氏の正室女三宮は柏木との不義の子薫を出産。

因果応報、藤壺との間に後に冷泉帝となる子を設けた若き日の源氏と同じ。しかし柏木と源氏の違いはその後源氏は紆余曲折を経ながら栄華の道を歩んだのに対し、柏木は源氏にこの大それた行動を知られ、恐怖のあまり病気になってしまい死を迎える。

良かれと思って源氏に嫁がせた三ノ宮の父朱雀上皇もこうなった以上、三宮の出家を見守るしかなかった。

初めからそうした宿命を負った薫の人生があかるくなるはずもない。

式部は藤原氏最後の栄華の時代に次の没落の時代を予感しながら「源氏物語」を書き終えたのでした。

 

初めての大相撲見物

遂に生の大相撲を見物しました。
江戸時代以来の信州出身の役力士、御嶽海の活躍で長野の人のそういう行動は多くなっていると思います。
大人の休日クラブから切符を取ってもらいました。隣の席の人もそうで、やはり長野の佐久から。郷土出身の力士が活躍するとお客さんが増える典型。
幕下の取り組みから時々居眠りしながらですが最後の弓取り式まで見物しました。
テレビ桟敷はビデオで再現してくれるのでよくわかりますが、生は「あれ?」という間に終わってしまう。
阿炎の師匠で元寺尾の錣山親方が切符もぎりをしてました。
お目当ての御嶽海は勝利。復帰の稀勢の里貴景勝に勝った時は館内割れんばかりの歓声。
普通、横綱に勝ったら大歓声のはずですが、その逆、何と言ったらいいのでしょうか。
お土産付きでしたが、雨になってしまい両国駅で紙袋がだめになってしまった。そういう紙袋がごみ箱にあふれていました。
幸い袋は用意してあったので入れ替えてやっと帰ってきました。お土産は嬉しいのですが重たくて・・・。


 

 

男の人形として生きる運命の女性(源氏物語・若菜の巻」

やっと暑さは峠を越し、今日は台風の影響により雨が降っています。
思いを遂げた柏木
源氏の正妻女三宮の母は有力な後ろ盾を持たず、すでにこの世にいない。皇子や皇女と言えども母の実家がしっかりしていなければ、天皇が代替わりするたびに中心から離れ窮乏していくのです。それを心配した朱雀院は頼りない女三宮が生活に困ることのないようにと源氏に託したのでした。
これに打撃を受けたのが紫上でした。紫は源氏にとって最も大切な妻の一人ですが正妻ではありません。女三宮が正妻に納まったことにより、源氏の愛も失ったかと紫は嘆き、病の床に就きます。この時代、身分の高い女性は不健康な不自然な生活を送っているために若くして病にかかり、あるいは出産により命を落していく。
紫に付きっきりになり不在の源氏。そのすきに柏木は女三宮と通じ三ノ宮は妊娠。後の宇治の主人公薫です。
源氏は三ノ宮の懐妊に不審を覚えますが、かつての若き日の自分、父の妻藤壺宮と通じ、冷泉帝を誕生させた、に重ね合わせ、この運命を受け入れることになるのですが、それはもう少し後の話。
女三宮は柏木に忍び込まれても声をあげることもできずなすがまま。まるで手応えがないのですが、これまた夢のようで、柏木はその後も三ノ宮の元へ。そしてついに宮は妊娠。
柏木の一方的な求愛なのですが、内親王として人形のように育てられてきたためにただなすがまま。これこそが男達が望んできた女の姿。自分の思い通りになる女。そのくせしばらくするとこういう意志のない女性には飽きが来て浮気に走る。
意志も学問もある式部はこうした高貴な女性の在り方を悲劇として「若菜の巻」で描いているのです。

「天命の城」見ました

ビョンホンイベント行ってきました。
17日、涼しくて助かりました。年を取ったのと病後なのでどうかな?と思ったのですが、前の時も行っている場所なのでストレスがなくてよかったです。
ビョンホン氏が日本に進出して10年以上、ファンも年を取っていくのでそれに合わせていかないとファンの会も成立しません。
今回は船の旅。ビョン氏は船の船長。そんなに手を入れていない自然体。これが本来のファンミーティングかな?
会場のファンとのやり取りがメインかな?
10年以上のファンの方、たまたまお友達に引っ張られて来た方など様々な反応でたのしみました。
最初の頃のテンションはないけど日常生活から飛び出して出かける高齢ファンの拠り所です。私もそういうつもりで出かけます。
天命の城』見ました。
1636年、清国が朝鮮に侵攻し、朝鮮王朝が南漢山城に閉じ込められてしまう絶体絶命の危機。
大義と名誉を重んじ徹底抗戦を唱えるサンホン大臣に対し、清の軍事力を知るミョンギョル大臣(ビョンホン)は国と民を守るための和平交渉を進言する。
王仁祖は結局皇子を人質に差し出し清に降伏し、歴史上評判の悪い王の筆頭になってしまうのですが、もし大義を重んじていたらその後の朝鮮はなかったわけで・・・。もちろんその後も日本や中国の侵略や圧迫にさらされる悲劇の半島の運命があるわけですが。
この映画はビョンホン氏がどうのこうのというより作品そのものをみるべきなのでしょう。
ビョンホンさんは作品選びをする場合、作品そのものに自分が引かれるかどうかで判断すると言っていましたが、それで選んだ作品だと思います。
今の朝鮮半島の現実をビョンホン氏も声高には言わないけど考えているということでしょう。
その他の作品も次々控えているので楽しみです。