つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

大人げない相撲協会

貴乃花親方相撲協会を去る?
ワイドショーはこの話題ばかり。
私はついこの間大相撲見物を初体験したばかり。若貴ブームの頃はそれほど熱心にみていたわけじゃない。
皆さんが言うには「最も強く美しい横綱」は貴乃花だったという。
お父さんの大関貴ノ花をとにかく尊敬していたらしい。でもお母さんの憲子さんのDNAも大きかったと思いますよ。体格といい体質といい兄の若乃花と共に。
二人が結婚して家庭を持った後は自分のための人生を選んでしまったけど。
相撲部屋のおかみさんはたいへんだったのでしょう。でもこの頃の憲子さんは一番きれいだった。女の人って何かに耐えて我慢しているところがある方がきれいなのね。
一門に必ず所属しなければだめなんて、外の人間から見たら「何それ?」という感じでただのいじめに見えますが。

貴族の没落を予感しながら書き終えた「源氏物語」

  1. 樹木希林さん死去。
  2. 覚悟を決めた最後の在り方がマスコミを通じて賞賛されたが、でも疑問に思う所も少しあります。
  3. DVである夫内田裕也さんと離婚しなかったところ。DVにありがちな「共依存」の関係だったのではと、それを克服して欲しかった。それは裕也さんのためでもあったはずだ。
  4. もうひとつ「網膜剥離」の手術はせず失明を選んだこと。仕事上不便だったろうに。彼女がその時の心境を語っていたけどいまいち納得のいくものではなかった。乳がんの方は右乳房の全摘手術を受けいさぎよかったのに。
  5. マネージャーを付けず、一人で全部やった。これは普通の人なら当たり前のことだけど。希林さんはふつうの感じの女優だったからそれでいいのだと思う。しかしを特別なスターである吉永小百合さんもそうらしい。ボケ防止にはなると思いますよ。小百合さんもスポットライトを浴びていないときは眼鏡をかけて電車に乗っても気が付かれないと言っていたけど・・・。

 

平安貴族の終わりを予感させる源氏物語「宇治十帖」

源氏の正室女三宮は柏木との不義の子薫を出産。

因果応報、藤壺との間に後に冷泉帝となる子を設けた若き日の源氏と同じ。しかし柏木と源氏の違いはその後源氏は紆余曲折を経ながら栄華の道を歩んだのに対し、柏木は源氏にこの大それた行動を知られ、恐怖のあまり病気になってしまい死を迎える。

良かれと思って源氏に嫁がせた三ノ宮の父朱雀上皇もこうなった以上、三宮の出家を見守るしかなかった。

初めからそうした宿命を負った薫の人生があかるくなるはずもない。

式部は藤原氏最後の栄華の時代に次の没落の時代を予感しながら「源氏物語」を書き終えたのでした。

 

初めての大相撲見物

遂に生の大相撲を見物しました。
江戸時代以来の信州出身の役力士、御嶽海の活躍で長野の人のそういう行動は多くなっていると思います。
大人の休日クラブから切符を取ってもらいました。隣の席の人もそうで、やはり長野の佐久から。郷土出身の力士が活躍するとお客さんが増える典型。
幕下の取り組みから時々居眠りしながらですが最後の弓取り式まで見物しました。
テレビ桟敷はビデオで再現してくれるのでよくわかりますが、生は「あれ?」という間に終わってしまう。
阿炎の師匠で元寺尾の錣山親方が切符もぎりをしてました。
お目当ての御嶽海は勝利。復帰の稀勢の里貴景勝に勝った時は館内割れんばかりの歓声。
普通、横綱に勝ったら大歓声のはずですが、その逆、何と言ったらいいのでしょうか。
お土産付きでしたが、雨になってしまい両国駅で紙袋がだめになってしまった。そういう紙袋がごみ箱にあふれていました。
幸い袋は用意してあったので入れ替えてやっと帰ってきました。お土産は嬉しいのですが重たくて・・・。


 

 

男の人形として生きる運命の女性(源氏物語・若菜の巻」

やっと暑さは峠を越し、今日は台風の影響により雨が降っています。
思いを遂げた柏木
源氏の正妻女三宮の母は有力な後ろ盾を持たず、すでにこの世にいない。皇子や皇女と言えども母の実家がしっかりしていなければ、天皇が代替わりするたびに中心から離れ窮乏していくのです。それを心配した朱雀院は頼りない女三宮が生活に困ることのないようにと源氏に託したのでした。
これに打撃を受けたのが紫上でした。紫は源氏にとって最も大切な妻の一人ですが正妻ではありません。女三宮が正妻に納まったことにより、源氏の愛も失ったかと紫は嘆き、病の床に就きます。この時代、身分の高い女性は不健康な不自然な生活を送っているために若くして病にかかり、あるいは出産により命を落していく。
紫に付きっきりになり不在の源氏。そのすきに柏木は女三宮と通じ三ノ宮は妊娠。後の宇治の主人公薫です。
源氏は三ノ宮の懐妊に不審を覚えますが、かつての若き日の自分、父の妻藤壺宮と通じ、冷泉帝を誕生させた、に重ね合わせ、この運命を受け入れることになるのですが、それはもう少し後の話。
女三宮は柏木に忍び込まれても声をあげることもできずなすがまま。まるで手応えがないのですが、これまた夢のようで、柏木はその後も三ノ宮の元へ。そしてついに宮は妊娠。
柏木の一方的な求愛なのですが、内親王として人形のように育てられてきたためにただなすがまま。これこそが男達が望んできた女の姿。自分の思い通りになる女。そのくせしばらくするとこういう意志のない女性には飽きが来て浮気に走る。
意志も学問もある式部はこうした高貴な女性の在り方を悲劇として「若菜の巻」で描いているのです。

「天命の城」見ました

ビョンホンイベント行ってきました。
17日、涼しくて助かりました。年を取ったのと病後なのでどうかな?と思ったのですが、前の時も行っている場所なのでストレスがなくてよかったです。
ビョンホン氏が日本に進出して10年以上、ファンも年を取っていくのでそれに合わせていかないとファンの会も成立しません。
今回は船の旅。ビョン氏は船の船長。そんなに手を入れていない自然体。これが本来のファンミーティングかな?
会場のファンとのやり取りがメインかな?
10年以上のファンの方、たまたまお友達に引っ張られて来た方など様々な反応でたのしみました。
最初の頃のテンションはないけど日常生活から飛び出して出かける高齢ファンの拠り所です。私もそういうつもりで出かけます。
天命の城』見ました。
1636年、清国が朝鮮に侵攻し、朝鮮王朝が南漢山城に閉じ込められてしまう絶体絶命の危機。
大義と名誉を重んじ徹底抗戦を唱えるサンホン大臣に対し、清の軍事力を知るミョンギョル大臣(ビョンホン)は国と民を守るための和平交渉を進言する。
王仁祖は結局皇子を人質に差し出し清に降伏し、歴史上評判の悪い王の筆頭になってしまうのですが、もし大義を重んじていたらその後の朝鮮はなかったわけで・・・。もちろんその後も日本や中国の侵略や圧迫にさらされる悲劇の半島の運命があるわけですが。
この映画はビョンホン氏がどうのこうのというより作品そのものをみるべきなのでしょう。
ビョンホンさんは作品選びをする場合、作品そのものに自分が引かれるかどうかで判断すると言っていましたが、それで選んだ作品だと思います。
今の朝鮮半島の現実をビョンホン氏も声高には言わないけど考えているということでしょう。
その他の作品も次々控えているので楽しみです。

純粋な人達が主人公のドラマ

夏のドラマはこの三つ
この世界の片隅に』、『透明なゆりかご』、『グッドドクター』
「この世界ー」は戦時中ややおっとりしたヒロインがお嫁に行った先で成長する物語。絵を描くのが得意。描いていると憲兵がやって来て「スパイだ」と言われて連行されてしまう大変な時代です。
「グッドドクター」と「透明なゆりかご」は医療もの。
「グッドー」の方は自閉症だけど素晴らしく記憶力のいい医師が小児科の医師としてこれまた成長していくストーリー。
白衣を着ている医師に対して患者の方はつい万能感を抱いてしまうけど、医師も技術と知識を別にすれば普通の人。いろんな人がいて当然。
「透明なー」は看護助手から一人前の看護師になっていく女性の話。
私は昨年、初めて病院に入院していろんな体験をしました。だからどうしてもそれ関係のドラマに惹かれます。

 

御曹司の破滅。源氏物語若菜の巻

栄華はやがて没落へ(源氏物語若菜の巻)
平安時代その頂点を極めたのはよく知られた藤原道長
紫式部の『源氏物語』はこの時代に、天皇の妻=皇后としてその栄華を誇った道長の娘、彰子の女房=侍女として仕えた式部が、この藤原家の栄華の様を少し時代を変えて描いた物語で、読みようによっては藤原家の運命を描いているということがわかる。
「栄華を独り占めすることは必ず没落につながる」という真実。
「若菜の巻」ではもう源氏は主人公ではなく、その次の世代が中心となります。
源氏の良きライバルだった頭中将の息子柏木は上流貴族の長男として何不自由なく、何事も過不足なくできて何の問題もないかのように見える。実はこういう場合が一番危険。
彼は自分の妻に天皇の娘=皇女を望んでいた。源氏の兄朱雀帝の娘女三ノ宮の婿に名乗りをあげていたのだが、朱雀帝は後ろ盾がない女三ノ宮の婿には不足と考え、悩んだ末、弟の源氏に娘の後見をと考える。天皇の娘ですから第一位の正妻として迎えることが求められる。
正妻的な立場の女性として源氏には紫の上がいるのですが、いろいろ事情があって残念ながら彼女は正妻ではない。
そこに朱雀帝は目を付けたのです。源氏は40歳過ぎ、姫はまだ13才ほど。親子程年の違う夫婦の誕生です。
幼な妻の宮を教育する情熱はもう源氏にはありません。
一方柏木はまだ三宮への未練が捨てきれない。顔さえ見ていないのにその幻に執着する。手に入らない物は何もないからこそよけいに・・・。
それが偶然にも若い公達の蹴鞠を立ち上がってみている宮をはっきりみてしまう。
この頃上流の女性は親兄弟・夫以外の男性に顔や姿を見せないことになっているのによりにも寄って幻の憧れの女性の姿をはっきり見てしまった。ここから柏木の狂恋がスタートするのです。