つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

貴族の没落を予感しながら書き終えた「源氏物語」

  1. 樹木希林さん死去。
  2. 覚悟を決めた最後の在り方がマスコミを通じて賞賛されたが、でも疑問に思う所も少しあります。
  3. DVである夫内田裕也さんと離婚しなかったところ。DVにありがちな「共依存」の関係だったのではと、それを克服して欲しかった。それは裕也さんのためでもあったはずだ。
  4. もうひとつ「網膜剥離」の手術はせず失明を選んだこと。仕事上不便だったろうに。彼女がその時の心境を語っていたけどいまいち納得のいくものではなかった。乳がんの方は右乳房の全摘手術を受けいさぎよかったのに。
  5. マネージャーを付けず、一人で全部やった。これは普通の人なら当たり前のことだけど。希林さんはふつうの感じの女優だったからそれでいいのだと思う。しかしを特別なスターである吉永小百合さんもそうらしい。ボケ防止にはなると思いますよ。小百合さんもスポットライトを浴びていないときは眼鏡をかけて電車に乗っても気が付かれないと言っていたけど・・・。

 

平安貴族の終わりを予感させる源氏物語「宇治十帖」

源氏の正室女三宮は柏木との不義の子薫を出産。

因果応報、藤壺との間に後に冷泉帝となる子を設けた若き日の源氏と同じ。しかし柏木と源氏の違いはその後源氏は紆余曲折を経ながら栄華の道を歩んだのに対し、柏木は源氏にこの大それた行動を知られ、恐怖のあまり病気になってしまい死を迎える。

良かれと思って源氏に嫁がせた三ノ宮の父朱雀上皇もこうなった以上、三宮の出家を見守るしかなかった。

初めからそうした宿命を負った薫の人生があかるくなるはずもない。

式部は藤原氏最後の栄華の時代に次の没落の時代を予感しながら「源氏物語」を書き終えたのでした。