つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

暗い時代の始まり『源氏物語』若菜の巻

大阪北部地震
昔、30年以上前に住んでいたところなので、ほかの地域より関心があります。
ブロック塀が崩れて来て亡くなった女の子。防ぎようがなくてほんとにかわいそう。こんな高い目隠しが必要なんて、都市の生活っていろんなところに思いがけない危険がひそんでいる。
ブロック塀の危険は宮城地震で頭に刷り込まれました。私の住む近所に高いブロック塀はありません。皆さん生け垣かフェンスです。
それにしてもプールの周囲を目隠ししなくてはならないとは・・・。塀で囲むと騒音が少しは減るのでしょうか、また女の子の水着姿に興味を持つ人間の目から隠すためですかね。

絶頂からの暗転、源氏物語若菜上・下
長い長い源氏物語。現代では源氏が須磨・明石に退去しているあたりまでと、復権して都へ戻ってからがよく取り上げられ、その間は簡単に飛ばしていくのがほとんど。
源氏の兄朱雀帝は、源氏が都から去った後、何かと不穏なことが起きる都に、遂に周囲の反対を押し切って源氏を都に呼び戻す。
呼び戻されてから本格的な「源氏栄華の時代」が始まります。
病弱な朱雀帝は帝の地位を東宮に譲って退位したい。
源氏と藤壺との間の子が冷泉帝として天皇に。その皇后に明石の君との間の娘がなるというこの上ない状態を迎える。現実にも藤原道長がこうでしたね。しかし歴史の研究者からすると、道長の時代は「政治の私物化」が進んで治安も悪化。都ではしょっちゅう火事があり、内裏=宮殿が燃えたようです。殆どが放火。そのたびに避難してどんどん内裏が東に移っていったとのことです。
式部はそんな暗い時代の始まりを「若菜の巻」で描くのです。次回へ。