つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

スマホだけでは人生は深まらない

少女時代の読書体験
今や本を読む若者は少数派。一か月に一冊も本を読まない大学生が増えているという。
その代わりスマホとかラインとかに時間を費やしているのでしょうか。
私の時代にはそんなものはありませんから本を読むのが楽しみだった。
「白雪姫」だの「シンデレラ」などを卒業した後、中高生になって読む本といえばブロンテ姉妹の作品や「風と共に去りぬ」、「若草物語」、「足ながおじさん」、「赤毛のアン」シリーズなど。これらの作品は今でも人気があって、アニメ、漫画などで触れている人は多いでしょうが。中でもブロンテ姉妹には関心がありました。
19世紀(日本でいうと江戸時代の後半)のイギリスで牧師の家に生まれた姉妹は何とか自立できる道はないかと苦闘します。
この時代の女性はお金持ちの男性と結婚できないかとそればかりを追求する人生。それがかなわなければ、お金持ちの家の使用人、学問を身に着けていれば家庭教師というのが数少ない女性の自立の道でした。
牧師の娘だったブロンテ姉妹は教養があったので、家庭教師、ないしは私立学校の教師となりました。
その時代の体験がシャーロットの「ジェイン・エア」という作品に結実。
妹のエミリの「嵐が丘」それとはちょっと違いますが。
ジェイン・エア」はほんとにおもしろく読みました。
嵐が丘」はちょっとわかりにくいので、大人になって読むほうがいいかもしれない。
イギリスの小説はなんといってもこの国の「階級社会」を頭に置かないと現代の読者には理解できないところがあります。
アニメや漫画だと多分、こうした複雑なところはすっ飛ばしてあると思うので、改めて原作の方を読まないと読んだことにはならないですよね、当然のことですが。
そこへいくとアメリカの小説には階級社会のやりきれなさは出てきません。但し今度は人種による葛藤が主題になります。
風と共に去りぬ」はイギリスの圧政から逃れアメリカに移民したアイルランド人の物語になります。
ヒロイン、スカーレット・オハラのオハラはアイルランド出自の苗字なんですね。ライアンとかも。「ライアンの娘」とか「プライベートライアン」とか映画のタイトルになっている。
日本では江戸時代に女性が書いた物語ってすぐに浮かんできません。平安時代に貴族社会、その中でも中流貴族の女性達が作品を残しました。仮名の発明が大きかったですよね。最も紫式部は漢学の知識も充分あったといいますが・・・。