つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

月が美しい季節になりました

朧月夜との危険な恋(源氏物語花宴の巻)
寒い冬がようやくすぎ、暖かい日々が続くようになりました。
我が家もサンシュユレンギョウ水仙、ヒヤシンスと咲き始めました。
源氏が朧月夜との危険な恋に走るのもこの季節。
2月(如月)の二十日頃、新暦で言えばちょうど今頃、宮中で花の宴があった。殿上人は何か芸を披露しなければならない。こんな時いつも注目を集めるのは時の帝の第二皇子源氏である。源氏は舞を披露し、人々の賞賛を受ける。これに対抗心を燃やすのは例によって義兄の頭中将。こちらも見事。
夜も更けほろ酔いの源氏は宮中をさまよう。どこもピタリと戸が閉まる中、弘徽殿のあたりが開いている。源氏はすばやく細殿(ひさしの間と言って細長い控えの間)に入り込む。ここで源氏を憎む東宮の母弘徽殿女御の妹朧月夜と出会い結ばれるのです。源氏は左大臣の娘婿、これに対して朧月夜は政敵である右大臣の娘で近く東宮に輿入れすることになっている身。
これほど「危険な恋」はないのだが、危険であればあるほど燃えるのが恋。
二人は逢瀬を重ね、遂に右大臣側に露見。
これで源氏は明石に都落ちすることになってしまうことに。
源氏二十歳。藤壺宮への叶わぬ恋が自暴自棄に走らせた恋でした。
月の運行には詳しくありませんが、歌にも出てくるように「春の朧月夜」は美しいものです。