つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

心ならずも結果は「聖人」。『キム課長』

『キム課長』6話まで(衛星劇場
このドラマ、コメディーなので、奇想天外な展開になってはいるのですが、描かれている状況は韓国社会の問題点そのもの。いや、日本も同じかな。
TQグループの内TQ宅配はその過酷な労働環境のため労働者がスト決行中。それに遭遇したキム課長。
労働組合の委員長とは昔からの知り合い。委員長を表す赤のベストが「カッコいい」と言ってそれを着こむ。そこへ会社側が雇った殴り込み隊がやって来て、赤のベストを着ていたキム課長、委員長と間違われ拉致される。
そこで大金を積まれ、ストの中止を迫られる。幹部の買収金だ。
まともな委員長ならあくまでそれを拒否するのだが、キムはあっさり「ストは中止する」という誓約書にサイン。
そしてバッグに入れた金を会社に持ち帰り、経理部長に相談。事なかれで日々を送っている部長ですがさすがに社歴は長い。お金は予備費に戻しておけば問題ないとアドバイス。銀行へ行って金を会社に戻す手続きをしたのは課長代理のユン・ハギョンでした。
部長は娘がカナダへ留学中。妻も娘に同行していて、寂しい一人暮らし。「仕送りマシン」状態。これ、韓国によくあることだそうで、ビョンホンの新作映画も確かそんな父親の話じゃなかったかな?
TQの会長にその腕を買われ、検事から理事に中途入社したジュノ演じるソ・ユルは、生え抜きの常務チョ女史と何かと対立。TQの粉飾決算の先行きが危うくなりつつある。
自分が採用したキム課長に振り回され、何かと正論で前に立ちはだかるハギョンになぜか惹かれてしまうというエリートのユル理事。クールなようでいて、滑稽なところもあるキャラクター。ジュノはうまく演じています。ミュージシャンって、やっぱり器用なんですね。
自分は全然そんなつもりはないのに、結果として「聖人」と人々から賞賛されてしまうキム・ソンニョンです。