つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

弱小領主のドラマが続くNHK大河

弱小領主の話が続くNHK大河ドラマですが、『真田丸』の方は救いがある感じでしたが、『女城主直虎』の方は悲劇的すぎます。
三浦春馬が演じた直親は、子供の頃は暗殺を避けて信州に逃れ、やっと領主として戻ってきたと思ったら、今川に切り殺されてしまう。
真田家も井伊家も徳川について幕末まで生き残った大名ですが、そこまでになるには涙ぐましいドラマと犠牲があった・・・。
4月からの新ドラマでは『リバース』を見てます。リバースとはテープの逆廻しとか車の後退ギアなどを指す言葉のようです。
大学時代を共にした4人が10年後、一緒に旅行した仲間の死をめぐって、忘れたい過去に否応なく引き戻されるストーリー。湊かなえの原作。この人の作品はいつも人が普段押し隠して忘れている過去に引き戻されるというパターンが多いですね。ミステリー風なんだけど、本格的ミステリーとはちょっと違う。

六条御息所の怨霊
京の都は御所のある二条あたりが最高級の貴族が住まうところ。六条というと相当中心からは離れた場所ですが、先の皇太子妃が今の天皇に遠慮して、こうした離れた場所に邸を優雅に作りなして住んでいるという設定。そこへ行く途中の五条といえば庶民が多く住む場末ですね。そこに左大臣の息子という身分の高い頭中将の愛人夕顔が中将の正妻の嫉妬を避けて住んでいる。
この女夕顔を源氏は人の住まなくなった荒邸に連れ込んで思い切り楽しもうとしたところが、夜中、女は物の怪に取りつかれ死んでしまう。この物の怪が六条御息所の嫉妬が怨霊となって夕顔の命を奪ったと語られる。
だいたいがこの頃の貴族の女性は部屋の奥にいてあまり体を動かさない。不健康な状態でいるので、お産で命を落したり、原因不明の病いで短命な例が多い。男性の方が長生き。「源氏物語」でも女性が若いのに源氏より先に死んでしまいます。紫の上とか。
夕顔の侍女の右近に尋ねると、夕顔の両親は既に亡く、後ろ盾を失った夕顔は頭中将の思い人になったという中流貴族の身分の女性。頭中将との間に女の子が一人いる。後に玉鬘という名の女性として登場する。
女を廃邸に連れ込んで、しかもその女が死んでしまうなど、一大スキャンダルです。ですから源氏のそば近くに仕える惟光という家来に後始末を任せ、右近は源氏の邸に引き取り。女の子を世話していた乳母は突然女主人がいなくなり、仕方なく夫の任地の九州に連れて行ったという次第。