つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

影の実力者大妃『獄中花』

『獄中花』32話まで
地方の役所の官婢だったオクニョですが、その占いの技を認められて、昭格署という儀礼を司る役所の道流という役に就いて都に戻った。
ジホンは役所を辞めオクニョと共に商団を作る。
一方平市署長のテウォンは科挙の試験用の紙を受験生に用意させることを考え、ナンジョンの商団に紙の買い占めをさせようとする。しかしこの裏をかいたのがオクニョとジホンの商団。紙の原料のコウゾを買い占め、紙の値段を上げさせてしまう。これではナンジョンの商団のもうけが少なくなってしまう。それでもテウォンは買い占めを指示。
オクニョは監察官=明宗王に寺の増改築のために無用な科挙試験でその資金を作ろうとしている大妃らの企みだと知らせ、王は科挙を中止させる。
疫病の企み
大妃は王の権威を落そうと、ニセの疫病騒ぎを画策する。疫病の流行は王が不徳だからという考えがあり、この間王は政務から離れ、神殿で祈りを捧げなくてはならない。しかしこれまたオクニョの働きにより、疫病ではなく、夏場によくある「夏バテ」の一種だとわかる。
大妃側は秘密に王に進言する者がいるはずだと、お忍びで外出する王に尾行をつけ、「始末せよ」と命じる。
疫病を利用して買い占めた薬材を高値で売ったナンジョンの商団。
疫病をでっち上げた罪と薬材の買い占めをした罪で王はナンジョンを逮捕させるが、ナンジョンは口を割らない。
反大妃の大物イ・ジョンミンと元体探人で今はジョンミンの配下になったカン・ソノは王に、ナンジョンを釈放して、その代わりに役人や役所の不正を監視する部署の人事権を手に入れる取引を進言。
大妃はこれを受け入れる。そしてその役目=吏書正郎にジョンミンはジホンを推薦する。
オクニョの母の死の真相
オクニョの母は東宮殿に仕える女官だった。そして東宮殿に仕える女官は皆殺されてしまう。なぜか。それは女官達が前の王の毒殺の企てを知ってしまったからだ。
王はこのことを自分に仕えるハン尚宮から聞かされる。それを指図したのは母の大妃と叔父のウォニョンだった。
このドラマは史実ではないのですが、明宗の前の仁宗が即位一年ほどで亡くなっているので、こういう筋立てができるのですね。
チャングムに出てくる中宗の妃が王の母になって大妃として権力を振るっているのですが、後妻だったのですね。
実の息子の明宗に王位を継がせて、思うままに権力を振るう、それが目的だったようで、朝鮮王朝では王の母にあたる大妃が影の実力者というドラマがけっこうありますが、史実でもそのような例があるのでしょうね。
日本では平安時代以後は武家に権力が移ってしまいましたから武家同士の争いはドラマにもよく取り上げられますが、女性の政治の場への登場は皆無に近い。北条政子とか日野富子ぐらい?
江戸時代の大奥は無視できない力を持っていたようですが。