つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

「冬ソナ」を思い出す平昌オリンピック

平昌オリンピック始まる
日本のテレビは「寒い、寒い」ばかりを強調していましたが、北の美女軍団の登場で、話題はすっかりそちらへ。確かにきれい!久しぶりに「南男北女」という言葉をおもいだしました。韓国のどぎつい美女(整形)に比べて柔らかい感じ。韓国男性、いや日本男性も魅了されるのわかります。これは「北の勝利」ですね。
思えば2002年頃から始まった「韓流ブーム」。見事にはまった私もその一人。
「冬ソナ」でペ・ヨンジュンとチェ・ジゥが吹雪に閉じ込められ麓に帰れず、山小屋で一夜を明かしたシーンの撮影はこのあたりで行われたはず。
そして長野冬季オリンピックが開催されたのは1998年。20年前。最も南で行われたオリンピックでした。オリンピックができるようなところとは地元の人間は思っていませんでしたが、終わってみると負の遺産ばかりではありませんでした。
私は長野新幹線を利用して何度も「イ・ビョンホン」のイベントに出かけました。オリンピックを誘致するというので新幹線開通したんですから。その代わり信越線が軽井沢―横川間が廃線になってしまった。この区間が最も絶景ポイントだったのに。
ソリ競技に使ったスパイラルも廃止になりました(氷は張らない)。
ハングル講座の先生が「韓国はスポーツ施設が充実していなくて、一部のトップ選手だけが外国に行って技術を高めているだけで、一般的にはまだまだ」と言ってましたが、これを機にレベルアップするでしょう。
日本の選手力がすごくて実力をそのまま発揮するといいですね。そうなれば平昌オリンピックは「伝説のオリンピック」になります。

韓ドラから大相撲へ

大相撲初場所を楽しみました。
今まで大相撲中継は見てなかったのですが、体調を崩してからはこの時間はおとなしくしているので見るようになりました。力士一人一人の個性が見られて面白い。
それに私は長野県民なので御嶽海の取り組みがどうしても気になります。長野県は「大相撲不毛の地」。3役以上の力士って江戸時代の雷電以来?
最初から七日目までは素晴らしい取り組みで「神がかってきた」と思ったくらいでした。でもそうはいかなかった。その後はそれまでの取り組みが夢だったかのように乱れてしまった。15日間ずっと好調を保つってむつかしいんですね。心のありようがもろに出る。
土俵の外ではいろんな問題が噴出している大相撲ですが、それでファンが離れるということはない。
若手にやはり目が行く。阿炎、貴景勝、それに昭和の大横綱大鵬のお孫さんもデビュー。
新入幕の阿炎は「3賞全部取る」って場所前に宣言しましたが、「横綱大関と当たらないんだから殊勲賞は無理だろ」と親方に指摘されてました。おバカで可愛い。長身で腰が馬鹿に高い処にある。四股の高さも特徴ですね。これからますます人気出ますね。これがまたにこにこしたり、ピースサインしたりで今時の浮ついた若者。
阿炎と対照的な体形なのが貴景勝。首がない。埋まってしまっている。これがなかなか気性が激しそう。格闘技向き。貴乃花に憧れて力士の道にとかなんとか聞いたような・・・。
大鵬のお孫さんも将来が楽しみ。顔がいい。賢そう。ライバルが朝青龍の甥っ子さん。朝青龍そっくり
優勝は栃ノ心。本人は日本語の情報は読まないだろうけど、親方の不祥事が場所中に浮上。なんかそれが散らついてすっきりしなかった。
さて春場所は・・・。


新年からのドラマ

ブログ再開
去年後半より体調を崩しお休みしてましたが、やっと再開する気力が出てきました。
2018年、NHK大河は『西郷どん』。西郷隆盛については何度もドラマ化されているので今更と思いましたが、西郷さんの若い時代についてはあまり知らなかったなと思いました。
薩摩隼人などと言われて「男社会」というイメージがありますが、確かによく言えば野性的でバイタリティーあふれるていると言えますが、別の見方をすると「野蛮」。京都の公家や江戸の旗本はびっくりしたのではないでしょうか。
越路吹雪物語』はお昼の楽しみ。お父さんにとてもかわいがってもらったんですね。
私の母は越路さんより年上ですが関西に住んでいて、同じようにお父さんに可愛がってもらって、神戸のハイカラなお店で美味しいものを食べさせてもらったりしたようです。
日曜劇場99・9。日本の裁判て、検察から回ってきた事件は99・9パーセント裁判で有罪になっている。しかも市民感覚からして「おかしいな」と思う判決。裁判官いらないんじゃないと思ってしまう。そんな今の裁判所の現状から出て来たドラマ。
後の0・1パーセントの矛盾を追求していく弁護士が主人公。ちょっと楽しみ。

 

「わたしを離さないで」のイシグロさん、ノーベル文学賞

長崎生まれの日系イギリス人カズオ・イシグロさんにノーベル文学賞
いつもこの時期になると、村上春樹氏の受賞はあるのかと話題になりますが、受賞したのは日本生まれではありますが、幼い時にイギリスに渡ってイギリス人として生きて来たイシグロさんでした。
「わたしを離さないで」という作品がドラマになって私も見ていました。その後土屋政雄さんという方が翻訳したものを読みました。
臓器提供のためにこの世に生み出されたクローン人間の子供達、やがで成人して臓器提供者になる。臓器提供するたびに死に近づいていくのですから若者で死んでいく。
クローン羊ドリーを初めて誕生させたのがイギリス。体外受精で初めて赤ちゃんを誕生させたのもイギリス。だから生命操作というのはイギリスに暮らしている人々にとっては関心のあるところなんでしょうね。
この話は近未来の設定で、もちろん人間のクローンを作るなどということは許されてはいませんが、しかしその技術はすぐそこまで来ている。
この作品はクローンとしてこの世に送り出された若者たちがそれでも自分達の生きる意味、人生の意義について模索するというもので、とても痛い話です。
正直言って、私には「臓器移植」という治療法にはすごく抵抗を感じます。一部の臓器はそうではありませんが、誰かの死を前提にしないとこの治療は成り立ちません。しかもある程度若い人の。子供の場合もあるでしょう。
やはりノーベル賞関連でいくと、山中伸弥先生の開発しているIPS細胞で再生するという研究が発展するといいなと思います。

『番人』9・10話
この回では「裏チーム」のボスがソウル中央地検の検事で、検事長にすり寄っていると見られているチャン検事であることがわかってしまう。
チャン検事を少年時代に襲った事件こそが、これから検事総長という司法の世界の最高権力者に登りつめようとしているユン・スンノ検事長の犯した悪の始まりでした。
チャンの父は身に覚えのない「北のスパイ」の嫌疑をかけられる。一度は釈放されますが、当時まだ一地方検事だったユンが事件を蒸し返します。
妻を亡くし再婚した父ですが、ユンの追及に精神が錯乱し、誤って妻を殺害してしまいます。それ以来精神病院に入ったまま廃人のようになって生きています。
再婚した妻にも連れ子の男の子がいました。加害者の子供と被害者の子供という関係になってしまった義兄弟。
一人は検事となり、もう一人は神父となり、ユンを罪に問う証拠を協力して追っていきます。
韓国では90年代ぐらいまで、北朝鮮のスパイだとか共産主義者だとか、捏造で拷問にかけられたり、果ては処刑される人までいました。そんなことも反映したドラマだなと思います。
日本でそんなドラマやってもあまりピンと来ないかもしれないけど、韓国では他人ごとではなく共感を呼ぶテーマなのです。
さてボスの正体とその過去を知ったチームメンバー。全てユン検事長が関わった事件で理不尽な目に遭っているわけですからチームから抜けるということにはならないでしょう。

新ドラマ『テバク』懐かしい顔が・・・

チャン・グンソク主演『テバク』始まりました(BS日テレ
どんなんかなあ?と見てみました。けっこういけます。何といっても韓ドラの懐かしい顔、チョン・グァンリョル氏とチェ・ミンス氏が出ていて、いい感じ出してました。若い俳優が次から次へと登場して来るので、最近は名前も覚えきれません。それだけに昔の?役者が登場するとホッとします。
チェ・ミンス氏の役は粛宗王。そうあの『トンイ』に出て来た王様ですね。賤民出身のトンイを側室にして、彼女の生んだ王子が後の英祖王という朝鮮王朝最長の在位を誇る王になる。この英祖をグンソク君が演じるのですね。
トンイと同様、宮廷で雑用をする係だったボクスンという人妻を粛宗が目に留める。それには仕掛けがあるのですが、その仕掛けを指示したのがグァンリョル氏。こちらの素性はよくわかりません。
参考本によりますと、粛宗は有能な王だったが、とにかく「女好き」。側室だけでなく、一夜妻的な相手もたくさんいたようです。チ・ジニ氏の演じた粛宗は人柄の良さそうな、トンイを引き立てる役目でしたが、ミンス氏の粛王はかなり癖がありそう。

『番人』7・8話
男優が不死身の活躍をするドラマは数多く見てきましたが、女優がここまで挑むドラマははじめてのような・・・。
一家皆殺しの事件の生き残りボミは惨劇のトラウマと世間の心無い評判から外出できなくなっていましたが、仲間の元刑事スジの危機を救うために遂に外に出ていく。
大ワル検事長の犬になり果てている刑事によって秘かに殺されそうになったスジでしたが、検事長の懐深く入り込んで検事長の悪の証拠を追求しているチャン検事とボミによって救われる。
ボミは家族を殺した犯人が父の経営する店で出前をしていたカン・シングという男だと知り、彼をおびき出し対決するが・・・。
この男は生まれながらに孤児で、住民カードもないと言ってました。韓国ではこのカードが身分証明書になっていて、これがないとまとまな仕事にも就けない。そんなこともドラマから見えてきます。日本でも戸籍がないとか、住所不定とか、本人の責任ではないところで社会からはじかれてしまう人がいます。いずこの国も事情は同じ。

プレイボーイの失敗「末摘花」

おこの物語(バカ話)「末摘花」
平安時代の結婚は夫婦同居ではなく、男が女の家に通う「通い婚」。
源氏の正妻は左大臣の娘葵上ですが、源氏はこの妻とはどうもしっくりいかなくて「夜離れ(よがれ)がち」。つまりあんまり妻の家へいかないんですね。
将来は妻にと思う若紫はまだ幼いですから恋愛の相手にはできない。そこで「どこかにいい女はいないか」と思って、ぶち当たった相手が末摘花。
好き者=プレイボーイは見境なく手を出しますから時には失敗、ひどい相手につかまってしまうこともある。
末摘花は常陸宮(ひたちのみや)という王族の娘なのですが、父が亡くなってしまい、荒れた屋敷に琴だけを相手に寂しく暮らしていると、源氏の乳母だった者が噂を持ち込んでくる。
にわかに興味をそそられた源氏ですが、乳母はうっかり話したことを後悔する。というのも姫君はとても源氏の気に入るような魅力ある女性ではないことを知っているので。でももし源氏と関係ができれば姫君にもそしてそれを手引きした自分にもいいことに違いないと、常陸宮の邸に案内する。
十六夜の月のもと、琴が聞こえる。さして上手とは言えないが、心そそられる場面である。
源氏は歌を贈る。会い逢う前に「歌の贈答」というのは貴族の男女の恋愛の常識。
しかし一向に手ごたえがない。じらしているにしては度が過ぎている。姫君は全く世間にうとく、男女のことも誰も教えてくれる人もなくどうしていいかわからない。仕方なくわずかに仕えている女房が歌の代筆をする。
どうもおかしいなと思いながらも、ライバルである頭中将もどうやらこの姫君に興味を抱いているらしいと知ると、出し抜いてやろうと出入りの女房に手引きさせて姫君の部屋へ。姫君はむやみに恥ずかしがるだけで、どうもようすがおかしい。
この時代電気はないし、暗がりの中で相手の容姿ははっきりわからない。
がっかりした源氏ですが、それでも縁ができた以上「お世話しよう」と思う。ここが本当のプレイボーイの在り方ですね。決して見捨てない。
そしてある雪の日、久しぶりに訪れ、朝を迎えて源氏は姫君の姿をはっきり見てしまう。
この時代高貴な身分の女性というのは冬なら寒さしのぎにたくさん着物を着こんで、座っているというか、横になるような姿勢でじっとしているのですね。立って歩くということはしない。いざって移動する。
ひどく背まがりに見えた。つまり胴が長い。それで背をまげているのですね。
そして顔ときたらひどく長くて、鼻が大きく長く伸びていて、先が赤い。見るに堪えない不器量さですが、源氏は珍しいもの見たさでつい観察してしまう。多分栄養失調なのでしょう、ひどく痩せていて、ただ髪だけは黒くたっぷりとある。
気が利かない上にこの不器量さでは誰も男は寄り付かないだろうと思うと、源氏は他に行くところのない老女房の分まで衣類など使いに持たせてやるのだった。
作者式部は「これでもか」とこの姫君のどうしようもない性格を情け容赦なく書いている。バカ話というには度が過ぎているじゃないかと思いました。
源氏は二条院に帰って、絵をかいている若紫のそばで、自分もたわむれに長い髪の女を描きその鼻の先にチョンと紅をつけたのだった。

スマホのハッキングでドラマ進行『番人』

『番人』5・6話
秘密チームのメンバーであるボミという若い女性はなぜか部屋から一歩も出ない。監視役として一日中パソコンに送られてくる画像を見つめている。
彼女は一家皆殺し強盗事件の生き残り。両親と姉が無残に刺殺された。
彼女の家はよくはやっている中華料理店で、米兵もやって来るような店。レジスターの中に納まっている紙幣の多さに目をつけた二人の米兵が強盗を思いつく。そしてそこには共犯者が。それはボミもよく知る身近な人達。叔父、店の料理人、出前をする店員。
警察はきちんと捜査をしてくれない。米兵が事件に関わっていることがわかると彼らの出国を認めてしまう。韓国もまた米兵は罪を犯しても治外法権が裏に手を回せば認められてしまう。この事件にも検事長のユン・スンノが関わっていた。
事件の後遺症からボミは外へでることができないのだ。
今日本でもスマホのハッキングが問題になっていますね。女優さんの不倫現場の写真が週刊誌に流失。どうやら自撮りをしたらしい。そんなことわざわざする気持ちが全く理解できませんが。「不倫」という遊びなんですね、きっと。
このドラマでもハッキングの名手が活躍します。こうした人にかかると、「自分のスマホであっても自分のものじゃない。誰かさんに勝手に使われている」というわけ。

ドラマで描かれて来た韓国の家族主義はいずこへ
韓国の地下鉄は65歳以上の高齢者は無料。それを利用して高齢者がちょっとした書類や荷物を宅配する商売があるのですね。
この仕事をする高齢者は年金では暮らしていけないので少しでも稼ごうとこの仕事をしているようなのだけれど、私達日本の韓ドラファンがさんざ見て来た韓国の家族主義や高齢者を敬う気風は急速に崩れていっているようで、苦労して一人前にしたのに成人したり、結婚したりすると親の元に寄り付かなくなるようです。でもそれを嘆きつつも老親達は「仕方ない。子供達も大変なんだから」と言っていました。(少し前のテレビ番組より)。