つれづれ夜咄(旧韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンのリニューアルブログです。内容少し変更

常に究極の選択をせまられる『太陽の末裔』

『太陽の末裔』10話まで見ました。
バルカン半島ウルク(架空の地名)だそうですが、その地で展開する国連の平和維持活動をモデルにしたドラマ。
毎回、何かしらの極限状況が設定されシジン(ソン・ジュンギ)は軍人として、モヨン(ソン・ヘギョ)は外科医として、究極の選択を迫られます。
韓国には兵役もあるし、PKOの戦闘部分にも参加しているので、その分、現実的な問題としてドラマを見る気持ちは日本の視聴者以上でしょう。そしてそれが中国大陸にも飛び火して、中国の視聴者がこのドラマの中毒にかかっているとか・・・。
アラブ系のVIP、亡くなったアラファト議長を思い起こさせる人物が倒れる。緊急手術をしないと命が危ないが、側近たちはこれを拒む。信頼のおける主治医を呼ぶというのだが。
このVIPの警護チームとシジン率いる特殊部隊が互いに銃を向けあう緊張状態の中で、モヨンが手術をする。

当地で大地震が起きて、建設中の太陽光発電所が倒壊する。中に閉じ込められた作業員を救出しようと奮闘する派遣部隊員たち。
助け出された作業員、だが命を峻別しなければならない。機材も医師も不足しているのだ。助ける命と残念ながら治療を断念する命と。その印のリボンを付けて回るモヨン。でもここでちょっと気になるのはモヨンのショートパンツ姿。やっぱりスラックスはいていてほしい。
脚を見せたいというスッタフの魂胆だろうが、いい加減そういうのやめたら?と思う。

もう一組のカップル
ソ・デヨン(チング)とユン・ミョンジュ(キム・ジウォン)。

デヨンはいわゆるたたき上げの軍人。ミョンジュは司令官という幹部を父に持つ軍医。モヨンと同期で医師修行をした間柄。
チングはビョンホン主演のドラマ『オールイン』で少年時代を演じましたが、実にうまかった。感心した記憶があります。いわゆる甘い二枚目ではありませんが、演技のうまさでそのポジションを得ている感があります。
ジウォンの方は超美人。司令官の父とあまりに違いすぎる。ちなみに一時都知事候補にと期待された嵐の桜井君のパパと息子の翔君は似てましたね。ほんとの親子ってそういうものでしょう。韓ドラもそういうところもう少し気を使ってほしいわ。
ミョンジュの父はエリートコースには乗らないデヨンを婿にしたくない。シジンを婿候補にと考えるのですが・・・。
こちらの恋の行方も気になるところですが、9話ではついに交際を許す代わりに軍人をやめて他の職業に就けと要求する。
軍隊って究極の縦社会。下っ端の軍人が自分の娘の相手なんて許せない司令官パパです。

 

 

偽りの世界の中で真の愛をはぐくんだミカドと更衣(源氏物語)

源氏物語つれづれ
ちょっとしつこいようですが、前回、天皇=ミカドの元に参上する時に廊下に「汚物をまき散らされる」と書きましたが、派手にパアーとまき散らすのではなく、どちらかと言うと真ん中ではなく、隅の方にちょっとわからないように落としておくのですね。廊下の真ん中は女主人である桐壺の更衣が歩く。お付きの女房は端の方を歩く。そしてどうも変な臭いがすると思ったら、着物の裾が汚れていて「キャー!」ということになる。
韓国ドラマでも宮廷で女官や宦官はうつむいてはじをそそくさと歩いていますが、あれと同じです。

実家を背負って宮廷入りする女性達
ところで大勢いる側室達のなかで、身分のそれほど高くない、実家の父親もすでに亡くなってしまっていて、有力な後ろ盾のない更衣がなぜミカドの目に留まりその愛を一身に受けることになったのでしょう。
それはミカド自身が孤独な存在だったからでしょう。
宮廷に上がる女性たちはそれぞれの実家の父や兄の意向を受けているのです。首尾よくミカドに気に入られ、皇子を生めば、その子は次の天皇です。父や兄は天皇の親戚として政治に力を振るえる。それをみんな願って娘を差し出すのです。娘たちもそれがよくわかっていますから何とかミカドの目に留まろうとする。
ミカドのほうも有力貴族には気を使います。ミカド自身の財産もあるでしょうが、やはり豊かな資金を提供してくれる妻の実家は大事です。
ですから源氏の父になる桐壺帝は身分の高い弘徽殿の女御にはそれなりに気を使い、皇子もすでにいます。ほんとだったら側室の一人ではなく、皇后にしてもいいくらいなのにそうはしていません。その気になれない。物語の中でこの弘徽殿の女御はしばしば政治的動きをします。「実家第一」の人ですね。
だからミカドは求めていたのです。実家の繁栄を第一に考えるような女性ではない人を。それが桐壺の更衣だった。

真の愛で結ばれたミカドと更衣
更衣とはミカドのそばで着替えを手伝う女房のような存在で、そばにいるのだからミカドの愛を受ける機会もあるという程度の身分。
韓国ドラマでもチャングムのような料理人として働く女官も「王の女」とされていました。チャングムのお友達が王に見初められ、たしか側室になってましたよね。
すでに父もなく、実家の野望を背負っていない更衣とそんな野心を持った者達の間で気を使わなければならないミカドが心通じ合う仲になったのは自然な流れ。
年令は特に書いてありませんが、若い二人だったのでしょう。理性はもう働きません。毎夜のようにお呼びがあります。宮廷秩序を乱した二人。
でもミカドに抗議するわけにはいきませんから、憎しみを一身に受けるのは更衣のほうです。
そんなこんなで、皇子である源氏は幼くして母を失う運命になる。

最初から下世話な話で始まっている『源氏物語』

源氏物語つれづれ
カルチャーセンターで、10年ほど「源氏物語講座」を受講していました。第一巻「桐壺の巻」から最後の「夢の浮橋」までテキストを先生が読み解説していくというもの。受講生はそれをひたすら聞き時にメモを取るという形式です。
週一回、1時間半ぐらいでしたか。小学生だったらこんな形式我慢できないでしょうが、そこは大人(ほぼ全員女性)の物語好きの人達ですし、聞くも自由、去るも自由ですから。
というわけで、せっかく講義で知ったいろいろについてこれから少しづつ綴ってみたいと思います。
恋愛部分より、下世話な生活部分について思ったこと、知ったことなど・・・。
天皇の部屋からは遠い桐壺
高校の古典の授業では必ず?この長大な物語の冒頭の部分が引用されているはず。
いづれの御時にか、女御、更衣あまたさぶらたまいける中に、いとやんごとなき際にはあらぬが、すぐれて時めきたまうありけり。
天皇には正式な妻=皇后のほかに側室が大勢いる。次の天皇になる子供を得るためですね。これは江戸時代の将軍や大名も同じ。
源氏の母になる「桐壺の更衣」もその一人ですが、順番というか、身分がそれほど高い側室ではありません。
近現代の社会と決定的に違うのは身分によって、住む部屋も着るものも区別されていて、それを守らなければ「習慣を守らぬ者」として非難され、罰を受けることになる。
桐壺という部屋は天皇の部屋からは遠いのですね。で、天皇からお呼びがあると、いくつもの渡り廊下を通ってお部屋に行かねばなりません。それがたまにじゃなくほぼ毎日、となれば他の側室は面白くありません。
そこで意地悪をする。通り道にわざと汚物=排泄物をまき散らす。このころの排泄はおまるにして、それを外に捨てに行くという方法ですから、こういうことが簡単に?できるわけですね。するのはそれぞれの側室にお仕えしている女房達です。女主人の心の内を推し量って邪魔をするのですが、宮廷にいる女房達って、きれいな着物を着て、上品な言葉遣いをしているのは表向きだけ。実はかなりあくどい。女同士でもまれている内にすれっからしになっていくのですね。
渡り廊下にはところどころ扉があって、示し合わせて開かないようにしめてしまい、行くも戻るもできず閉じ込められてしまうということもしばしば。
桐壺の更衣本人に直接こういうことをすると、それはそれでおとがめの対象になりますから、お供の女房が被害を受けて、着物の裾が汚れて耐えがたい状態になる。
そんな中で更衣は男の子を生む。「源氏の誕生」です。
最初から随分、下世話な話から始まっているのに、高校生の頃はそういうことにあまり気が付かなかった。

特殊部隊員と医師『太陽の末裔』

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『太陽の末裔』放映始まる(衛星劇場
ソン・ジュンギとソン・ヘギョ共演のヒューマドラマという触れ込み。2016年上半期韓国で最高視聴率を獲得したドラマだとか。
ユ・シジン(ジュンギ)は韓国軍特殊部隊の兵士。
カン・モヨン(ヘギョ)優秀な外科医。
一方は時に相手の命を奪うかもしれない軍人。そしてもう一方は命の危機を救うためにその技能と頭を必死で使う医師。

お互い相容れない存在。だから一旦は別れるのだけれどバルカン半島にあるウルクと言う紛争地域で、それぞれの使命を持って再会することに。
これだけ書いても何かドラマチックな展開が予想される。
ジュンギは除隊後初めてのドラマということで、軍隊経験を経ているので、よりリアルな演技が期待できますね。
ヘギョは変わらず可愛らしい。はるか昔ビョンホン氏と交際してたことありますけど、その後、女優として第一線で活躍している感じだから結果として「あの時結婚しなくてよかった」。

イ・ビョンホン日本公式ファンクラブ発足10年

イ・ビョンホンオフィシャルイヤーブック014-2015を読む。
昨年2015年は日本でビョンホンの公式ファンクラブができて10年の記念すべき年でした。
わたくし、ファンクラブ発足以来の会員です。
イヤーブックもこの10年の歩みを振り返る編集になっていて、つくづく切れ目なく活動し、それに付き合って来たなーという感想を持ちました(熱烈ファンからみれば大したことない範囲ではありますけどね)。
2004年の後半ぐらいから始まったビョンホンウォッチャー。空港へも行きましたよ。今はもうその元気ありませんが。
2006年の東京ドーム、07年の武道館でのバースデーイベント。
恒例になった、何かしら新しい姿を見せてくれるアリーナツアー。
最初は遠いところにいたビョンホンssiがどんどんファンのいるところまで降りて来てくれたそんな10年だったような・・・。
昨年は3本の映画に挑戦の年だった。
しかし私は遂に『ターミネーター』だけはパスしてしまいました。
異論もあるかと思いますが、ハリウッド製のアクションものは子供っぽくて見るに堪えません。
ヨーロッパ製のアクションものの方が大人の鑑賞に堪えられる造りになっていてまだ見る気がするんですが。

韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホンからつれづれ夜咄へ

はてなダイアリーの「韓ドラ・懐かし映画・時々ビョンホン)」からようやくはてなブログにお引越ししました。

ブログ名の「つれづれ夜咄(よばなし)」は、私は夜型人間で、ブログもほぼ深夜に書いているので、こんなタイトルにしてみました。
韓国ドラマは今も見続けていますが、さすがに筋を追うレビューを書くのは年齢的に辛くなってきましたので、それはもうやめて感想にとどめます。
現在視聴中の韓国ドラマはチャン・ヒョク主演の『輝くか、狂うか』(ホームドラマチャンネル)と『ライアーゲーム』(bsフジ)です。

21日からソン・ジュンギとソン・ヘギョ共演の『太陽の末裔』が衛星劇場で始まるのでこれが楽しみですねえ。2016年上期最高のヒットドラマと、宣伝にありました。

ビョンホンの映画『インサイダーズ』見ました。大分前ですがね。
政・財・報道が癒着して好き放題に社会を動かす。その悪にビョンホン演じるヤクザとチョ・スンウの検事が手を組んで挑む。正攻法では跳ね返されてしまう。そこで彼らに取り入るふりをして証拠をつかむ。まさに内部者=インサイダーズとなって。
残酷シーンと下品なエロいシーンは韓国映画の特徴?ですが、ビョンホンのピシッと決まったスーツ姿もありますから、まあファンとしてはいいんじゃないでしょうか。